スピリチュアブレス
「トリカブト」は、毒を持つ植物として有名なため、怖がられてしまうことが多いのですが、見かけはとてもきれいな青い色をした花です。
「トリカブト」の花言葉は、日本では毒をもつ植物というせいで、ネガティブなものが多いのですが、西洋ではまったく違った意味を持っています。
では毒としてだけではなく、漢方薬でもある「トリカブト」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
【トリカブト】にまつわるスピリチュアルなお話
ギリシャ神話における「トリカブト」の伝説①
王様のエウリュステウスが、ヘラクレスに危険な仕事をするようにと命じました。
それは地獄に住む番犬ケルペロスを生きたまま、王様の前に連れ帰るということでした。
ケルペロスは頭が三つもある犬で、しっぽは蛇、背中にも無数の蛇が鎌首をもたげているという、恐ろしい犬だったのです。
それでもヘラクレスは格闘の末、なんとかケルペロスを地獄から連れ出したのでした。
怒り狂ったケルペロスは口から毒気のあるよだれをたらし続け、そのよだれから殺傷能力のある「トリカブト」の花が生まれたとされています。
ギリシャ神話における「トリカブト」の伝説②
メデイアという名前の魔女が、英雄のテセウスを殺すために「トリカブト」を用いたという話が残されています。
しかしその毒殺は失敗に終わり、その時に大理石の床にこぼれ落ちた葡萄酒からは「トリカブト」と反応して、煙が立ち上ったということです。
民間における「トリカブト」の伝説
「トリカブト」は魔女が好んで処方した「飛び軟膏」と呼ばれる薬草でした。
「トリカブト」は幻覚作用を起こし、服用すると手足がしびれて空を飛んでいるような錯覚に陥るのだそうです。
別名「魔女の花」と呼ばれていました。
また、魔女の花であるがゆえに、庭に植えると災いにあうとも信じられていました。
また「トリカブト」は、魔術の女神であるヘカテーを司る花でもあるので、庭に植えてはならないという言い伝えも残っています。
【トリカブト】が誕生花の日
【トリカブト】が誕生花です。
- 7月19日
- 7月25日
- 7月27日
- 9月8日
- 9月27日
【トリカブト】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「トリカブト」は、人をも殺すほどの毒があるとされているため、忌み嫌う人が多いため、残念ながら風水では用いることはありません。
花言葉【トリカブト】の意味
「トリカブト」は、日本をはじめとする、北半球の温帯地域に生息している多年草の植物です。
「トリカブト」は低い山や沢などの湿気の多めの場所で育ち、日本では北海道で多く見かけることができます。
その花は穂のような咲き方をし、とてもエレガントな姿です。
「トリカブト」というその名前は、舞楽の衣装である「鳥兜」と、花の形が似ていたから付けられたという説と、鶏の鶏冠のようであるという説があります。
とても美しい花でもあるので、園芸やフラワーアレンジメントなどにはよく用いられます。
「トリカブト」は「ドクゼリ」「ドクウツギ」と共に日本三大有毒植物のひとつとされ、根だけでなく、花、葉、花粉までも非常に強い毒があります。
「トリカブト」の花の蜜を集めたハチミツを誤って食べてしまうと、中毒になってしまいます。
その一方で「トリカブト」は生薬としても利用され、寒気や冷えを伴う嘔吐、下痢、腹痛、また利尿、強心、鎮痛、消炎に効果のある漢方薬でもあるのです。
またアレルギー疾患や、むくみにも効果があるとされています。
漢方薬に用いるときは、毒を弱めてから用いるのだそうで、素人が用いるのは危険なので取り扱わないでください。
西洋では昔は英雄たちの戦いには欠かせないもので、「トリカブト」の汁を槍や矢に塗って戦っていたのです。
そんな毒を持った植物ではあるものの、「トリカブト」の花はとても美しく、青みがかった紫や、白、ピンク、黄色などがあります。
「トリカブト」は、とても美しい花ではありますが、残念ながらあまりプレゼントすることはないかもしれませんね。
もし誰かに贈るときは、用いる花言葉に十分に注意してください。
「トリカブト」の花言葉①
- あなたは私に死を与えた
- 復讐
これらの花言葉は、やはり「トリカブト」には毒があることが由来となっています。その毒で仇討や憎い相手を殺すのにもってこいであると、昔から考えられていたことによるのです。
「トリカブト」の花言葉②
- 騎士道
- 栄光
これらは「トリカブト」の西洋での花言葉になります。「トリカブト」の花の形が騎士の被る兜に似ていることからきています。「騎士道」という花言葉がまず付けられ、そのあとに騎士道=栄光ということで、付けたされたようです。
「トリカブト」の花言葉③
- 人間嫌い
- 厭世家
これらの花言葉は「トリカブト」の形が、修道士の被り物にも似ていることから付けられています。
修道士は基本的に俗世から離れ、一般の人たちとは関わらないような生活を送っているために、喩えられたのでしょう。
花言葉【トリカブト】の基本情報
科 属 | キンポウゲ科 トリカブト属 |
原産地 | 中国、日本、北半球の温暖地域 |
品種 | 約300種(そのうち日本には30種) |
開花時期 | 7月~10月 |
英語和名 | ・Monkshood(モンクスフード)、Helmet Flower(ヘルメット・フラワー) ・トリカブト(鳥兜)、カブトギク(兜菊) |
まとめ
「トリカブト」は、猛毒の植物として有名ですが、その花はとてもエレガントで美しい姿をしています。その花言葉は、残念ながら毒に関したものが中心となっていますが、西洋には騎士道にちなんだ、少しポジティブな花言葉も存在しています。
掲載元:花言葉【トリカブト】風水で運気アップ*誕生花とスピリチュアルな伝説について
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