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山の神様の名前は?なぜ、山に入ってはいけない日があるのか言い伝え

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山の神
日本には古くから山岳信仰が根付いており、山の神さまが多くの地域で崇敬されています。それにともない、山に入ることが推奨される日、そして入らない日……入ってはいけない日などもさまざま。

今回は、山の神さまの名前やその神さまがお祀りされている神社など、山の神さまについていろいろと詳しく紹介していきます。山岳信仰の背景を知ることで、自然とどう向き合い、どのように共生してきたかがわかるのではないでしょうか。

山の神様の名前

日本各地で、山の神さまは異なることが多いです。多くの土地では山の神さまは女神さまだとされていますが、もちろん男神さまというところもありますし、夫婦神というところもあります。これは、その地域の文化や伝統、信仰によってさまざまな意味と歴史が込められているためだといえるでしょう。

【大山祇神】

地域によって異なることの多い山の神さまですが、代表格の一柱とされるのがが大山祇神<オオヤマツミノカミ>さまです。イザナギとイザナミの間に生まれた、山岳丘陵の総元締といえる守護神さまですね。山の恵みと守護を象徴する存在ですから、農業や狩猟、漁業などの守護神としても広く信仰されています。日本神話においても、山の神さまとしての重要な役割を果たしており、自然と人間の関係を象徴する神さまだといえるでしょう。

【祀られている有名な神社】

大山祇神さまが祀られている神社でとくに有名なのは、愛媛県の大三島にある大山祇神社です。この神社は日本総鎮守とも称される、全国の山祇神社の総本社。また、各地の山岳地帯にも大山祇神さまを祀る神社が点在しており、たとえば、九州の阿蘇にある藤谷神社などにもお祀りされています。

富士山の女神

富士山は日本の象徴的な山であり、その美しさと神聖さから多くの信仰を集めています。富士山には女神さまが宿るとされており、その神話や伝説は広く知られているほど。富士山の女神信仰は、富士山そのものに対する畏敬の念と深く結びついているといえるでしょう。

【木花咲耶姫】

富士山の神さまとされる木花咲耶姫<コノハナサクヤヒメ>は、桜の花のように美しい姿をしていると伝えられています。木花咲耶姫は火難や水難を防ぐ神さまとして信仰されており、農業や漁業、航海の守護神としても崇敬されるほど。その伝説は日本各地に広がり、富士山周辺だけでなく、多くの神社で祀られています。

木花咲耶姫が象徴するのは、生命の再生と自然の美しさ。だからこそ、富士山の雄大さと融合して多くの人々の心に響いているのではないでしょうか。

【山の神とカミさん】

ところで、「奥さん」のことを「カミさん」と呼ぶ人がいますが、実はこれも、「神さま」からきているのをご存じでしょうか。実際、国語辞典の「山の神」の項目にも、「妻、特に結婚後年を経てやかましくなった自分の妻のこと」の記載があるのです。つまり、昔から恐妻のことを山の神といったわけですね。この「山の神」が略されて、「カミさん」と呼ぶようになったのです。

山の神様の日

山の神さまの日は、12月12日とされています。これは、東北や北海道で山の神さまがそこにある木を一本一本数えるという伝承から制定された様子。もちろん、地域によっては別の日が制定されていることもあるのですが、共通しているのは、山の神さまを敬う重要な日だということ。山の神さまの日には、自然と人間の関係を再確認し、自然に対する感謝と敬意をあらわす機会でもあるといえるでしょう。

また、この日、山神の日は、山の神さまに対して感謝と祈りを捧げる日とされていて、山に入ることが禁じられています。その理由は、山の神さまが特別な儀式や祭りをおこなうため。神聖な時間を尊重するためです。

山の神様へのお供え

山の神さまへのお供えものには、地元の特産品や山の恵みがもちいられることが多いです。たとえば、米や酒、魚、野菜、果物など。また、地域によっては特別な料理や伝統的な食材が供えられることもあるようです。

お供えものは単なる物質ではなく、心のこもった祈りと感謝の象徴。お供えものの種類や方法は地域ごとに異なるだけでなく、それぞれの文化や伝統が反映されています。そのため、お供えものを通じて、地域の伝統や文化が次世代に受け継がれ、自然との調和が保たれる役にも立っているといえるでしょう。

まとめ

日本の山岳信仰には、山の神さまに対する深い尊敬と感謝の気持ちが込められています。山の神さまへの信仰は、生活において大切な教えを伝えてくれるもの。日常の中で自然への感謝と敬意を忘れず、山の神さまとの関係を深めていきましょう。

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掲載元:山の神様の名前は?なぜ、山に入ってはいけない日があるのか言い伝え
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