スピリチュアブレス
非常に素晴らしい、多彩な能力の持ち主であったとされる「セント・ジャーメイン」。あるいは別の呼び方では「サン・ジェルマン伯爵」という名前を、聞いたことがあるでしょうか?
彼はルイ15世の時代に活躍した人物とされているにもかかわらず、不死の人であり、聖人とも呼ばれ、現在もどこかで生きているとも言われているのです。
そんな不思議な「セント・ジャーメイン」とは、いったいどういう人物で、私たちに何をもたらしてくれるのでしょうか?
セント・ジャーメインとは
「セント・ジャーメイン」は、1691年にスペインのマリーアンヌ・ド・ヌーブル王妃と、メルガル伯爵の間に生まれた私生児と言われています。
その後18世紀のイギリス、フランス、ドイツなどのヨーロッパで広く活躍し、ルイ15世のもとでは政治工作にも従事し、また外交官、冒険家、芸術家、科学者など、いろいろな分野で活躍したとされています。
1746年頃までは、ロンドンで作曲家兼ヴァイオリニストとしても活躍していたのだとか。
また錬金術師として、水からダイヤモンドを創り出して国王に献上したり、スピリチュアルな能力も備えていて、魔術や超常現象などについても教えていたというのです。
しかもおそらく50才くらいの年齢になっているはずのときであっても、まだ30代の若者のように見えており、その40年後であっても、まだ40代に見えているという不思議な人物だったのです。
セント・ジャーメインの本当の正体
本当のところ、いったいセント・ジャーメインが何者なのか、はっきりと知る人はいないのかもしれません。
かつてヴェネツィア出身の色事師、ジャコモ・カサノヴァは、セント・ジャーメインに出会ったことがあると、彼の回想録に記しています。
それによると、霊薬を持っていたというセント・ジャーメインは、その薬のおかげでカラスムギ以外のものを食べる必要がなく、300年以上も生きていると語ったのです。
そんな胡散臭いところもあったものの、自然科学や化学、芸術に関しては、非常にすばらしい能力を持っていたセント・ジャーメイン。
もしかしたらプロイセン王国(現在のドイツ北部からポーランド西部)のスパイであるのかもと、カサノヴァは考えたようです。
このほかにも薔薇十字団(17世紀にドイツで結成された思想運動の秘密結社)のエージェントであるという説もあり、この結社によりヨーロッパを統一して連邦国家を作ろうとしていたのではないかと、考えられてもいました。
また何か国語も自由に話すことができ、そして古代や過去の話を、まさに自分がその時代に生きていたかのように語っていたというのです。
このほかにも出生に関しては、幾通りもの説があるため、実際にどれが本当の正体であるのか、未だにはっきりと確定されていないようなのです。
セント・ジャーメインの痕跡
そんな謎に包まれたセント・ジャーメインですが、1784年にドイツにおいて93才で客死したと言われているにも関わらず、その後もいろいろな場所に出没しているのです。
亡くなったと言われていた翌年の1785年には、フリーメーソンリー会議(友愛団体)の上席に、彼が座っていたのを目撃した人がいるのです。
また、フランス皇帝のナポレオンのエジプト遠征とエルバ島への流刑の前に、セント・ジャーメインが助言を与えに現れたとも伝わっています。
このほか、1822年にはインドに出向する彼の姿を目撃した人もいたのです。
第二次世界大戦中には、イギリスのチャーチル首相の前にも現れたということです。
このようにセント・ジャーメインは、20世紀以降もあちらこちらで目撃を繰り返されているのです。
ちなみに彼は亡くなったあと、ドイツのセント・ニコライ教会に埋葬されたものの、1872年に起こった災害で、その墓石は流されてなくなってしまっているのです。
まさに彼の姿や痕跡はこの世から消えてしまっているのですが、その後も彼の姿は繰り返し世界中で目撃されているというから、不思議です。
セント・ジャーメイン、アセンデッドマスター
スピリチュアルにも非常に関係の深いセント・ジャーメインは、癒しの浄化エネルギーをもたらすアセンデッドマスター(過去に人間であった人が霊的変化を経て、高尚な魂へと変わったもの)としてもよく知られています。
また『風の時代』を司るマスターとしても知られ、高次元のエネルギーを発して人々に影響を与えています。
セント・ジャーメインは、波動の高い紫色のエネルギーを持ち、それによって強力なパワーで、ネガティブなエネルギーを解放する力があるのです。
あちらこちらで目撃情報があるセント・ジャーメインが、このようにアセンデッドマスターとなり、死後もその魂や波動がこの世に現れて、時には別の人間になりすまし、人々に癒しを与えているのであるとすれば、納得がいくように思います。
セント・ジャーメインは、パワフルな波動を持つ紫色の光を放つことができるため、スピリチュアル会では「第七光線のマスター」とも呼ばれています。
現在スピリチュアルなカウンセラーとして活躍をしている人たちの中には、このセント・ジャーメインとチャネリングで繋がることができる人も何人かいるようですね。
ちなみにパワーストーンの「アメジスト」は、セント・ジャーメインのパワーを感じることができ、守護石になると言われています。
「アメジスト」を手に持って、セント・ジャーメインの紫の波動を感じてみれば、ネガティブなエネルギーを解放し、直観力を高めることもできるでしょう。
セント・ジャーメインはどこにいる?
さて、死後もあちらこちらに出没し、不死の人と呼ばれているセント・ジャーメインですが、現在も姿を変えながらこの世のどこかを旅しているのでしょうか?
自分の年齢を2000才とか4000才とか語ったこともあるというセント・ジャーメイン。
なんと日中戦争でも目撃されていたというから驚きです。
またアメリカのシャスタ山の中腹にある神聖な場所「パンサーメドウズ」には、セント・ジャーメインが黒ヒョウになって降臨したと言われています。
この不思議な不老不死のセント・ジャーメインは、アセンデッドマスターとして、時空を超えてスピリチュアルなワークを人々に伝えているときもあれば、タイムトラベラーとして、別の姿で私たちの目の前に姿を現すこともあるようなのです。
あるいは死後も素粒子となって、パラレルワールドを自由に移動できる状態のセント・ジャーメインは、今もあちらこちらの世界に出没しているに違いありません。
まとめ
多くの謎に包まれたセント・ジャーメインは、その人生も謎だらけ。そして死後も世界中のあちらこちらで目撃され続けるという、不思議な存在です。タイムトラベラーとして、あるいはアセンデッドマスターとして、時空を超えて今もどこかをさまよっているのでしょう。
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掲載元:【セント・ジャーメイン】とは実在する聖人なのか?スピリチュアル解説
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