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上司を殺したくなるのは、「生物」として敵正反応

さとうみつろう 

アフリカで生まれたホモサピエンスは、無音で忍び寄ってくるライオンの音に耳を澄ませて、ほんのわずかな「カサっ」という音が鳴ったと同時に、①仲間の中で一番足が遅い人より速く逃げるか②目の前のライオンを殺すかという環境で、少なくとも30万年は暮らしていた。こうして人間組み込まれたのが、「闘争・逃走反応」。ーウィキペディアよりー 闘争・逃走反応(fight or flight)動物が危機的な状況で、「戦う」か「逃げる」かという方法で生き延びてきたため備わった反応。通常では出ない「火事場の馬鹿力」を発揮できるが、使用しない内臓への血流が絞られるため、長期的にストレスを受けると体や精神に悪影響が出る。 この「闘争・逃走」反応は現代でも生体に備わったままで、上の階の誰かが床に物を落とした「かつん」という音、LINEのピコーン音、自動車の騒音、それらの「ほんのわずかな音」を、実は脳さんずーっと監視している。そして、ストレスが溜まってくると、上司を「殺したくなる」か「逃げ出したくなるか」の動物的な二択が出る。今も、神経やホルモンで起こってることは、動物のままなのだ。相手を殺したくなるのは、ライオン時代からその場から逃げたくなるのも、ライオン時代から知らないうちに「周囲の音」をずーっとモニタリングしてるのも、ライオン時代から。「もう、ライオンは居ないよー!」って鏡に向かって1万回くらい叫べば、覚えてくれるだろうか。いや、無理っぽい。相手は30万年だから。スマホが出て、15年。クラクションの音が出て、100年。上の階に人が住む(集合住宅)から、150年。相手は、300,000年だから。問題は、ライオンはサバンナに「テリトリー」があるので、1日に何度も襲ってこない。でも、LINEは1日に何度もかかってくる。その「ぶー、ぶぶっ!」という音で、あなたのスイッチが入る。「ライオンキター、よーいどん!」こうして、人は夕方ごろには誰かを殺したくなるし全てから「猛ダッシュ」で逃げたくなる朗報が1つある。誰かを殺すことはできないけど「全力ダッシュ」で逃げることは現代でもできるその時に、筋肉からホルモンが出て脳へフィードバックされて、「解消したんだ」と脳が安心する。要するに、数万年前は脳が「闘争ー逃走」の続きをみる

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