さとうみつろう
自己新記録となる3週間の「声かけられない」記録が破られてしまった、おととい。「みつろうさんですか?」伊丹空港で飛行機から降りて、足早に歩いていたら、おじさんから「みつろうさんですか?」「違いますよ」と言う前に、写真を一緒に撮られた。今回の自己新記録が伸びた要因を、筑波大学の教授が一生懸命調べた結果、原因が判明。実は、2024年では初となる「3週間連続で沖縄に居た」のが11月だった。まぁ逆に、2024年になって、「3週間連続で家に居たことが無かった人」だったのがショックだけど。レイビレッジを盛り上げるため、ほとんどが大阪出張。大阪に居るときの、いつもの散歩コース、その大阪中央公会堂の前に人だかりが出来ていて、それがまさかの”自分を見に来た”800人。いつものお散歩コースだから、ことさら不思議である。ライブが終わって、ほぼファンと同時に会場を出るM氏。800人と一緒に、駅前まで歩いても、もう御堂筋あたりでは、人ごみに「薄まって」ファンなんて居ない。すぐそこは、誰も自分を知らない世界。10年前にこの仕事を始めた時は、不思議だった。最初の講演会でいきなり200人が来て、その全員が自分を知ってる。「いつも読んでます!」とか言ってくる。で感覚がバグったまま外に出ると。ほんと、わずかに1本だけ道を向こう側に渡ると、もう、そこを歩いている人たち、誰一人として僕を知らない。あの感覚は、本当に経験した人にしか分からない。不思議な感覚。濃ゆい水が、一瞬で、薄まって行く。あのSMAPとかでもそうなのだろう。東京ドームから4万人が出てきて、東京駅にたどり着くころには、もう「SMAPなんて興味ない」人の方が多数を占めているのだから。”濃ゆく集まって来て””すぐに薄まり、日常に溶けて行く”10年もやっていると、慣れてきた。むしろ、日常との「落差」が大きいから、あまりファンとは触れ合わないことにした。終わったら、終わったで即かえる「自分は、ただの人間です!」と思いながら。昨日も、会場を出て10分後には、いつもの大阪の定食屋さんに居た。さっきまで、800人が「見に来た」パンダが、カウンターに座って、メニュー見てても店内では誰も知らない。1200円のサバ定食を焼いて続きをみる
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掲載元:日常へと、薄まって行く。
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