ブログ名:スピリチャルコンサルタントmasami 様
この記事でご紹介した詩のようなお話をきいて、宮沢賢治のこの一文を思い出しました。
わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃ももいろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
以上
これは注文の多い料理店の序文なんですが、私はいつもこの序文で宮沢賢治のキラキラの純粋に打ちのめされて、賢治のみる世界の美しさに号泣しちゃうんですが、
私も風の音を聞いたり、氷砂糖のかわりに透き通った風を食べたり桃いろの美しい朝の日をのめるひとになりたい。
勝つとか負けるとか
より多く得るとか
上手いことやるとか
有名になるとか
しょうさんされるとか
まあ、そういうのも時に楽しいのかもしれないけれど
わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです
(宮沢賢治原文まま)





宮沢賢治は世界一の詩人だとおもいます。
一番好きな作家。
こんなに美しい純度100パーセントな詩ってあるのだろうか。
無人島に持って行くなら賢治の詩集と決めてます。
花巻また行きたいな。
あまりに美しい序文(!!)なので全部ご紹介します。
ご存知の方も多いかもしれませんが、、、
注文の多い料理店 序
宮沢賢治
わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃ももいろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗らしゃや、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。
わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。
これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹にじや月あかりからもらってきたのです。
ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。
ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです。
ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。なんのことだか、わけのわからないところもあるでしょうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。
けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾いくきれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。
大正十二年十二月二十日
宮沢賢治
ビバ宮沢賢治
宮沢賢治 きれいなすきとおった風を食べ、、、
宮沢賢治 きれいなすきとおった風を食べ、、、
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