八木龍平
先日3/13(金)、また東京芝浦の扶桑社さんで出版の打ち合わせ。 クリス・アージリスという「組織学習」なる分野を立ち上げた方の話しをしました。 長年ハーバード大学で教授を務めていた、その道の権威です。 打ち合わせで話したのとは別の内容になるのですが、 アージリスが提唱した理論に 「未成熟・成熟理論」 があります。 人間が「未成熟」から「成熟」に成長する際、7つの人格的な変化があるとします。(1)受動的(未成熟)−>能動的(成熟)(2)依存(未成熟)−> 独立(成熟)(3)単純行動(未成熟)−>多様な行動(成熟)(4)浅い興味(未成熟)−>深い興味(成熟)(5)短期的な展望(未成熟)−>長期的な展望(成熟)(6)従属的(未成熟)−>対等・優越(成熟)(7)自己認識の欠如(未成熟)−>自己統制(成熟)その上でアージリスの主張は、官僚的な組織では、こういった個人の成熟が阻害されてしまうから、 もっと個人に権限を委譲し、責任をもたせよと言います。 いまフリーランスの立場になって、これはお固い会社組織にだけ当てはまる話しでは無いと感じます。 フリーランスになってもコミュニティと呼べるような集団が存在します。 僕は特定のコミュニティに所属しているわけではありませんが、 いや、一個あるか。 「エンジョブ」 というオンラインサロンにいます。 オンラインサロンで無くとも、 講座、セミナー、交流会、パーティーなど、 人が集まる場はサロン化・コミュニティ化していくものです。 そしてともすると人を未成熟な状態に置こうとする力が働きます。 従属的で居て欲しい、あまり深く考えないで欲しいということですね。 組織や社会において、リーダー層にとって、フォロワー層は、都合の良い存在でいて欲しいとつい思ってしまう。 人間だったら避けられない心理傾向に思います。 なのでリーダー層にある人物は、 「人の成熟を促すべし」 と行動する続きをみる
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掲載元:成熟を促すチカラ
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