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「したい時にしたくて何が悪い?」TOKYO LOVE BIBLE ⑤

旺季志ずか 

夫が指一本触れなくなってから半年が過ぎてやっと私は、これはかなり深刻な問題なのではないか?と思い始めた。 それまではどこかで「変だ」と思いながら現実を直視できなかった。 これを問題と捉えると限りなく深い穴に落ちていくような予感があった。 大学の友人、麻美にそれとなく相談したこともある。 麻美は、二人の子供のママで、私が正直になんでも話せる唯一の女ともだち。 麻美と友達になるまで私には女ともだちと呼べるものはいなかった。 なぜかって? みんな、私に嫉妬するから。 それがうざい。 競争意識が見え隠れする友達はいらない。 張り合ってマウント取ってくる女が現れるたび心の中で嘲笑ってた。 「あなたに競争意識燃やされるほど私、レベル低くないんだけど」 全く自分のことを客観視できない女ほど厄介な存在はない。 麻美だけは、最初から私に負けてるってことをちゃんとわかってた。 そして、いつも私の引き立て役を喜んでしてくれたの。 「希子ってすご〜〜〜!」 「希子ってやば〜い!」 「希子って最高!」 その三言しか言語を知らないんじゃないかってくらい、私が何を言っても、何をしてもそう言っていちいち感動してた。 私より先に結婚したことだけが頭にきたけど、相手が名前も聞いたこともないような会社のサラリーマンじゃあねぇ。 結婚式に呼ばれたけど病気になったって嘘ついてドタキャンした。 冴えない女と男の結婚式なんて冴えない人しか来てないに決まってる。 時間が勿体無いでしょ。 限りある人生の時間を何にもならないものに使ってどうするの!? あ、話を戻そう。 麻美に夫とセックスがないことを言った。 正直、麻美に弱み続きをみる

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