真木あかり氏
2023年8月16日、しし座で新月です。この新月は逆行中の金星と近い位置で起こり、おうし座の木星・天王星とスクエアという配置になっています。木星・天王星はやぎ座の冥王星、おとめ座の水星・火星とグランドトラインともなっており、不動宮と地の星座が効いたどっしり系新月という印象を受けました。自分の人生を謳歌する、生ききるという揺るぎない信念に、ゆっくりでも確実に物事を進めていく、拡大路線を取る行動力が伴います。希望をはらんだ「始まりのとき」ですが、現状維持にしがみつこうとすればちょっとインパクトのある形で「始めるしかない状態になる」ということもあるのかもしれません。
新月のすぐそばには、逆行中の金星があります。愛においては、迷いや振り返りのなかから生まれるもの、始まるものがあるのかもしれません。今は相手を見ることよりも、まなざしを自分に戻すことも大事です。相手を笑顔にしようとするより、まずは自分が笑える状態になることです。相手がどんなに大切で愛おしくても、まずは自分、なんですね。
しし座は、世界の中心にどっしりと自分を据える星座です。起こったことを誰かのせいにすることもありませんし、誰かに自分を預けてしまうこともしません。誰かの言いなりになることもありません。自分が中心となって、自分の人生を生きているからです。それはすごく強いことのようですけれど、そもそも、自分の人生を生きられるのは自分しかいないんですよね。たとえ自分を見失っても、自分で自分がわからなくても、いつだって自分の人生を生きています。その意識を持ってこそ、誰かの力を借りたり頼ったりしても、健康的な関係を作っていけます。支配したり依存させたりする人からも、自分を守ることができます。
自分の人生を生きる。この新月は、シンプルにそこに立ち返る人も多いでしょう。そして自分が望む未来に焦点が定まったとき、世界はゆっくりと動き始めるのだろうと思います。
どなたにとっても、よい新月となりますように。
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<近況>
10年ぶりくらいに会社員時代の元部下たちと会いました。美味しいものでも食べつつ思い出話をと思ったのです。しかし彼女たちから出てくる話が、私がいかにキレッキレだったかというネタばかり。キレッキレというのは頭脳ではありません、ブチギレのほうです。これはまずいと「最近はどんな仕事してんの」と話を変えるのですが、「若手を教えているんですが…そういえば新卒のときに××してキレられましたねwwwww」と話が戻ってきます。犬の話に逸らしても、住んでいる場所に逸らしても、どういうわけか「本当にキレッキレでしたねwwwww」という話に。何そのブーメラン芸。もう食事の味も何もあったものではありません。ごめんしか言えない。
確かに15年くらい前は何を見てもキレていました。「飢えたナイフ」と呼ばれ……というのは冗談ですが、野良猫みたいなキャリアで小さなベンチャー企業にいて、ナメられないよう必死だったんですね。大きな企業からひどい扱いを受けることも多く、何度泣いたことか。会社から逃亡したこともあります笑 そんななか、せっかく入ってくれた若手たちがなんとか一人前になって食っていけるようにと、頑張ったつもりになっていました。そんで意識高い系の思想に染まったのが今思い出しても人生の汚点ですわ。ただ、我々にしかできない仕事をやっていたと思います。ちなみに我が部署は社内で「無法地帯」「治外法権」などと言われていました。どうなのそれ。
「丸くなりましたねー」「ほんとに!」と、彼女たちが笑います。そうだよ、今はもう「飢えたナイフ」どころか「錆びたナイフ」だよ。特に抑えているわけではないのですが、怒るくらいなら「じゃあ、現状を改善するにはどうしたらいいか」を考えられるようになりました。当時、そうしてあげられるほど大人だったらよかった。未熟すぎて、何も行き届いていなくて、反省点ばかり。それでもちゃんと成長して、今が充実していると笑っている彼女たちは本当にすごいなと思います。感謝しかないです。だから忘れて…マジで…
掲載元:2023年8月16日、しし座新月。自分の人生を生きる、シンプルにそこに立ち返る。
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