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実はアメノウズメは蛇使いでしたというお話し

白石泰三(TAIZO) 

先日は、舞台『天照道成舞降(あまてらすのみちなるまいのくだり)in 和光市』の主催であり、ダンサーのヒロトさんとの対談でした。 女性として生まれ、ホスト、ショーパブのダンサーを経て、ロクなあてもないまま単身NYに渡ります。 NYでは朝から晩までひたむきにレッスンに明け暮れる毎日。 渡米して一年半が過ぎた頃、男性だけの世界的バレエ団『トロカデロ・デ・モンテカルロ』の厳しいオーディションを通過。初の日本人ダンサーとして入団します。 それまで、バレエは今まで一度もやったことがなかったのだとか。 日本人が入団することは相当に困難だったことでしょう。というか、そもそもトロカデロに女性が入ることはできません。宝塚に男が入団するようなもの。 ヒロトさんの半生を振り返ってみると、女性として生まれ、あてもないNYに一人で渡り、バレエの経験もないのに、あろうことか男性だけしか入れないトロカデロに入団って…… いいですか、皆さん、ここ大事なんでフォントでかめにもう一回書くけども あろうことかアナタ、今までバレエの経験もないのにあろうことか男性だけしか入れないトロカデロに入団するってどんだけなの? いや踊ってる場合じゃなくて もうね、できない理由とかやらない理由探して眠たいこという人ね、ヒロトさんの本を読んだほうがいいよ(と自分にも言い聞かせてます)。 スカートはかなきゃダメですか?―ジャージで学校 (世界をカエル―10代からの羅針盤)1,404円Amazon ヒロトさんは、出来事を逆境とかピンチというふうに捉えてないんだって。頭が下がる思いです。会場は、ヒロトさんのバレエスタジオ。お集まりの皆さま、ありがとうございました。 つくづく、ぼくが著者になって良かったと思うことは、こういう素晴らしき変人さんたちに囲まれたことw好きなことに貪欲にひたむきに進んでいく変人さんたち。 そんな人が周りにいると、どれだけ背中を押されるか知れません。 いつかこの人の本を書いてみたいと思っています。 さあさて、そのヒロトさんが主催する舞台『天照道成舞降(あまてらすのみちなるまいのくだり)in 和光市』がいよいよ27日に和光市で開催されます。 これね、あまり大きな声では言えないのですが ぼくが脚本を書きました そもそものきっかけは、一昨年にヒロトさんからこういう依頼があったのです。 ヒロト「実は今度ですねー、お寺で古事記の舞台をやるんですよー♪」 『嘆きの壁』の前でハロウィンパーティやるんだぜみたく軽いノリで言ってきた。 ヒロト「それでですね、寺に鐘があるじゃないですか?だから鐘を使いたいんですよ。歌舞伎や能で『道成寺』ってあるじゃないですか、案珍・清姫伝説の。。。」 『道成寺』とは、清姫という若い娘が恋い焦がれた案珍という名の修行僧に裏切られ、大蛇に姿を変え、お寺の鐘の中に逃げ隠れた案珍を焼き殺すというホラーなお話し。なんだかいやーな予感……。 ヒロト「そこでですね、『道成寺』と『古事記』をくっつけて何かやりたいんですよねー。泰三さん、その脚本を書いてください」 やめろ、そんなキラキラした目でこっち見ながら言うのやめろ どうすんだよこれ、「エイリアンとバイオハザードくっつけて物語つくって」みたいなオーダーきたよ。いやむしろそっちのほうが、簡単なんじゃないかとさえ思えてくる。 ということで、先にヒロトさんのキラキラ目線ありきで物語をつくることになりました。 でも道成寺と古事記、物語のジャンルは似て非なるもの。時代も全然違うし。 両方の共通点といえば、大蛇が出て来るだけ。 あ、狐も出てくるんだってね。 で、ふと閃いたテーマというのが 女の情念が時空を越える というもの。 早速、テーマとなるキャッチコピーみたいなのをつくりました。 【荒魂と和魂、ふたつの魂が時を越えて絡み合う情念の舞】 うんうん、なかなかもっともらしいぞ。よし、そしたら次は、稲荷のきつねを、『不思議の国のアリス』のウサギみたく、異世界への案内役にして話しを進めよう。 現代から道成寺の時代にタイムスリップさせるんだ。厨二病ぽくていい。 えーとまず「大蛇になった清姫の情念は荒魂(あらみたま)となり、やがて遥か神話の時代へと時空を越えてさ迷い続ける」ってことにしてと。 そこからイザナギ・イザナミ伝説にもっていこう。 夫のイザナギに恥をかかされ、悲しみの情念に支配されるイザナミ。よしきたこれ、イザナミは「清姫の過去世」ってことにしてやれ。 「この世の怨念のはじまりがイザナミ」という設定に繋げるわけだ。 イザナギ・イザナミの時代からやがて時は流れ、アマテラス、スサノオ、ツクヨミの三柱が世を統べる時代へ。 スサノオのかまってちゃんぶりに、アマテラスぶちきれて天岩戸パタン!世界は真っ暗に。 ここで踊り子のアメノウズメ登場。 アメノウズメの活躍により、アマテラスを岩戸から引っ張りだす。ここまでは古事記の流れのままでよし。 そしてこの世は再び光を取り戻し、一件落着に見えた………… とーこーろーが! もう用済みといわんばかりに、神々から邪険にあつかわれたアメノウズメ。 ウズメの心は、アマテラスへの嫉妬と邪険にされた悲しみから、邪悪な心に染まりつつあった。 ウズメの心がダークサイドに堕ちたそのとき、眠っていた荒魂がバーン!と覚醒。 過去からイザナミの怨念を、そして未来から清姫の情念の炎をその身に憑依させ、蛇使いへと変貌するアメノウズメ。 ヤマタノオロチを召喚 巨体をくねらせ暴れ狂うヤマタノオロチ。 そこに現れたのが、神々から追放されたはずのスサノオ。かつての己の振る舞いを恥じ、ウズメの操るオロチに立ち向かうスサノオ。 さあ、決着やいかに? みたいな話しになりましたー♪ そうやって出来た物語がこちら『天照道成舞降』 ある時代の話し。ふと寺の境内に足を踏み入れる一人の男――。そこに一匹の狐があらわれる。 まるで男を惑わすように舞い踊る狐。どこかから鐘の音が聞こえた。 そのとき、時空の扉は開かれた――。 今より昔のとある時代のこと――。一晩の宿を求めてやってきた僧・安珍に庄屋の娘・清姫はひと目で恋をした。 清姫はおもいを打ち明けるが、修行の身である安珍との恋は叶うことはなかった。 嘆き悲しみにくれる清姫。清姫の情念の炎はやがて荒魂(あらみたま)となり、時空を越えてさ迷い続ける。 安珍と清姫の物語から、時は遥か太古の時代へと遡る。この地に男神イザナギと女神イザナミがあらわれる。 二人によって八百万の神々が生まれる「神生み神話」の時代――。 のちに天を統べるアマテラス、海の神・スサノオ、夜の神・月読もこの時代に誕生した。 あるとき、火の神を生み大火傷を負ったイザナミは帰らぬ人となる。 悲しみにくれるイザナギは、黄泉の国へイザナミを連れ戻しにいく。だがそこにいたのは、死霊と化したイザナミであった。 妻の醜い姿を見て後ずさりするイザナギに怒り狂ったイザナミは悪霊をけしかけ殺そうとする。 桃の精の力を借りて現世に逃げ帰ったイザナギは、あの世とこの世の境で妻と対峙し別れを告げる。 イザナミの怨念はやがて荒魂となり、転生を繰り返しながら復活のときを待ち続ける。 やがて時は流れ、海の神・スサノオは母のイザナミを失った寂しさから心が荒み乱暴をはたらいていた。姉である天の神・アマテラスはスサノオの振る舞いを嘆き岩戸の中に隠れてしまう。 この世は闇に覆われ魍魎がはびこりはじめた。 八百万の神々はスサノオを追放し、次にアマテラスを岩戸から出すための作戦会続きをみる

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